「延岡D(デザイン)スクール2024」の後半プログラムがスタートしました!
後半プログラムは、学校やデザインスクール前半で受講した「論理コミュニケーション」を活用した実践プログラムとなっています。
10月5日の初回は、講師として慶應義塾大学SFC研究所の梅嶋先生が来られ、株式会社インテック様が提供しているスマートホームアプリ「UCHITAS」を教材としたデザイン思考の実践講座が開催されました。
インテック様と延岡市は、2023年10月に「デジタル技術を活用した地域創生に関する連携協力協定」を締結しており、今回の取組みも連携協力協定の一環となります。また、慶應義塾大学SFC研究所と、延岡市および延岡市教育委員会は、地域創生に関する相互の連携・協力活動を推進するため、連携協定を2021年3月に締結しています。
「UCHITAS」は、スマートフォンから家電機器情報の管理やリモコン操作ができるアプリです。参加者の8名の皆さんは、スマートフォンを使って「UCHITAS」を操作し、会場の延岡市コワーキングスペースから、東京のキャンパスにある照明器具やエアコンをON、OFFにして遠隔制御を体験しました。
エアコンの吹き出し口には、ON、OFFが視認できるように細いテープが貼った工夫がされており、風量の調整もテープの角度でよくわかりました。
照明器具の明るさも調整できて、タップしてからの反応も速く、インテック様からは、「この反応速度を上げていくことを長年課題として取り組んでいた」という制作現場の様子なども聞けました。
インテック様と梅嶋先生は、次のようなメッセージを伝えて下さりました。
今では、遠隔で家電を操作することは実現しており、あまり珍しいと思う人はいないかもしれません。
ただ、この遠隔操作という技術は、10年ほど前は「そんなのできるわけないよ」と周囲から言われていたものでした。
しかし、そうした状況の中でも諦めずに実現させようと努力する人、協力してくれる人たちが、今の便利な状況を作り出している。
周りができっこないと思っていることでも、できる可能性は無限にあるのです。
意見交換会では、参加者の皆さんからの、「地球の裏からでも制御可能ですか?」や「もっと社会に広めることが必要」など鋭い視点の質問や率直な意見がいくつもありました。それに対しインテック様も次の課題や実情を交えながら回答してくださり、とても充実した時間となりました。
次回以降は、論理コミュニケーションを使って、防災をテーマに自分の意見をまとめたり、論文を読み解く練習をしながら、専門家に自分の意見を発信できるように取り組んでいきます。