こんにちは!今回コラムを担当させていただきます薮崎(やぶざき)です。
延岡市地域おこし協力隊として機構の業務をしております😊
突然ですが、このコラムを読んでくれている皆さんは
「なんでわかってくれないの!」
と思ったことはありませんか?
誰しも1度はあるのではないのでしょうか。
実は私もかつては「なんでわかってくれないの!」のオンパレードでした。
もしこの世に『「なんでわかってくれないの」選手権』があれば決勝戦くらいまで上がっていたと思います。
ですが、“ある力”を身につけたことで、そう思うことが格段に減りました。
その“ある力”とは“論理性”です。
そこで今回は、私がどうやって論理性を身につけることができたか、身につけることのメリットを皆さんにお伝えできればと思います。
もちろん、感情的であることがダメだと言っているわけではなく、論理性が求められる場面でのお話です😊
だんだん血も涙もない人間になっていくわけではないですのでご安心を!笑
目次
- 論理性が皆無だった頃の私
- 転機:大学受験と読書
- トライ&エラーの日々
- 論理性を身につけると…
- 最後に
論理性が皆無だったころの私
冒頭にも話しましたが、私は論理性からかけ離れた人間でした。
そんな私の、昔のエピソードをいくつか紹介したいと思います。
- 読書感想文では同じ内容を言葉を変えて何度も書きかさ増し。書くうちにはじめと終わりで言っていることが矛盾している状況に。文字量だけ多く中身ほぼゼロ
- 相手にうまく伝わらないのを相手の理解不足だと思っていた。
- 「なんでわかってくれないの!」のオンパレード
- 文を書くときは頭の中で何となく考えてから、いきなり書き出す
これをお読みの皆さんももしかしたら共感していただける部分があるかもしれません。
とにかく行き当たりばったりで、それを受け取る相手のことを何も考えていない日々を送っておりました(笑)
ですが、とうとうそんな自分を変えなければいけない状況にぶち当たったのです。
それが「大学受験」でした。
転機:大学受験と読書
子どもが好きで、且つ美術の授業が好きだった私は、 美術の教員免許をとれる大学への受験を決めました。
そう、小論文の試験があるとも知らずに。
ここまでお読みの方はお察しかと思いますが、小論文が一番苦手分野な人間です。
それがあると知ったときは、学校帰り友人とタピオカを飲みながら「高校卒業後は石油王と結婚してリッチな日々を送ろうぜ」なんて話したくらいです。
でも、将来やりたいことのために、今は向き合うしかない。
そう腹をくくって徹底的なトレーニングの日々が始まりました。
もちろん最初に書いた小論文は壊滅的。
添削の先生から「なんでそう思ったの?」と聞かれることが多すぎて心が折れかけたことが何度もありました。
今なら、気持ちが先走りすぎて、人に自分の思いを齟齬なく伝えるという観点が抜けていたなぁとわかるのですが、そんなのわかるはずもなく。
―やっぱり石油王を見つけてリッチな日々を送ろう―
そう考えた時に、救ってくれたのが読書でした。最初は半ば現実逃避のために読み始めました。 小説で自分の知らない世界や人の姿を見ることがとても楽しく、ワクワクしたり、エッセイや詩を読んで美しい言葉に触れ、「自分もこんな言葉を紡ぐことができるようになりたい」と夢見たり。
次第に新書にも手を出すように。自分の気持ちを言語化してくれる感覚があり、当時は脳科学の本などに没頭していました。
なんと、その現実逃避が功を奏しました。
本を読んで様々なことを知ることで、これまで言語化できなかったものが少しずつできるようになってきました。
それに加え、「論理的に書くこと」の意味が自分の中で次第に明確になってきたのです。
そこからは、様々な人の力を借りて一気に伸びていきました。 (壊滅的な文章を人に見せられるくらいにまで一緒に取り組んでくれた国語の先生には特に頭が上がらないです。ありがとうございます。)
「相手にわかってもらうように伝えるには、一旦自分の頭の中を整理する必要がある。」
そう思って、問題文を読んでから自分の考えを図にしたり、番号を振って伝える順番を決めたりしてから文を書くようになりました。
結果、自分が受験した学科の中で、小論文はおそらくトップの点数を出すことができました。
トライ&エラーの日々
さて、少しは論理性が身についたように見える私ですが、まだまだだったようです。
ここから研鑽の日々が続きました。
ここで、論理性を身につけるのに役立った考え方のひとつをお伝えします。
それは「デザイン思考」です。
大学でデザインを専攻したというのもあり、2年次からはデザインと向き合ってきました。
やっていく中で感じたのは、「デザイン思考ってすごく論理的だ」ということです。
なにが課題でどうやって解決していくのか、を根拠や事実を調べながら見つけていく。 そこには地道な「論理性」が求められます。
そしてそれは大学受験よりもはるかに高い壁でした。
授業の曜日が来るのが憂鬱でした。
「どうしよう、なんもやってないよ…」という日は正直に「なんもやってないです!!」なんて言う日もありました。(よい子の皆さんはマネしないでね!)
でもなんとか食らいついていけたのは、なにより楽しかったからだと思います。
おかげで入学時よりもかなり成長できたと感じています。
トライ&エラーのためのガソリンは「楽しむこと」なのかもしれません。
論理性を身につけると…。
ある程度論理性が身についてきたところで、 論理性が身につくことでメリットがあることに気が付きました。
そこで以下に一部をご紹介します。
・相手に齟齬なく伝わる
→冒頭にも伝えましたが「なんでわかってくれないの」という考えが「どうしたらわかってもらえるかな」に変わりました。すると、相手にとっても自分にとっても気持ちのいいコミュニケーションが少しずつとれるようになりました。
・他言語の習得にも有利
→論理的に考えることができると、ほかの言語を覚える上での理解が早まると感じました。
実際、大学に入ってから英語の理解力が上がったように思います。
・頭が整理されるのでスッキリする
→私としては、これができるようになってかなり生きやすくなりました。
おかげで情報の整理がすごく得意になりました!大学の授業で作成したパワーポイントを「わかりやすい」と褒めていただくことが多かったです。
その他にも
・何がわかって何がわからないのかが明確になる
・言語化できなかった気持ちや思いが見えてくる。
など…
論理性を身につけることで、文章がわかりやすくなるだけではなく、自己分析やコミュニケーションスキルの向上にも役に立ちます!
つまり、論理性を身につけるということは日常を過ごすうえでもかなりプラスに働いてくれると言えます。
論理性、すごいですね。
ちなみに、私が完璧に論理性を身につけているかと言われたらそうではありません。
日々トライ&エラーです。
最後に
ここまでお読みいただきありがとうございます!✨きっと少しは共感ポイントがあったのではないかと思います。
もしなにか感じたことなどあれば、ぜひ教えてくださいね~!
ここまで読んで、私も論理性を身につけたいです!と思った高校生の皆さん、朗報です。
私が高校3年間と大学4年間の計7年間かけて身につけてきた論理性の基礎を、
15回の講座で身につけることのできる「論理コミュニケーション」が今年も開講されます!
(昨年度の様子は、こちらからご覧いただけます↓)
https://nobeoka-kodomomirai.jp/event-gallery/achievement/
5つのステップと9つのルールを覚えるだけで、
多数派に依存せず、社会に受け入れられる方法で自分の論を発信できる力を身につけることができます。
まさに私が高校生の頃に求めていたもの…!それが受講できる皆さんは本当にうらやましいです。
是非この機会に“論理性”を身につけて、人生をエンジョイしましょう!
ご参加を心よりお待ちしております!
お申込は( https://nobeoka-kodomomirai.jp/event-booking/ )から!
以上、私の論理性の身につけ方と、そのメリットでした!✨
(文責:薮崎)
このコラムを読んで、大変共感しました。
私は先生と話す時に話がまとまらず、何が言いたいの?と言われることがあります。
やはり、文章を文字で起こしたり、発言することは想像以上に難しいと思います。
台本無しで、全校生徒の前で堂々と話せる友人がとても羨ましいです…
藪崎さんのコラムを読んでから、読書も大切だと気づき、これからは忙しくても、月に1冊は読んでみようと思いました。
論コミで学んだ構造図も役立てたいと思います!